歌が下手なので、悔しくて消費者金融を使って教室に通うことにした

岐阜県在住 W.Kさん(32歳)
30代になって会社の辞令が降り、営業に変わることになりました。経理ばかりしていた私に、営業なんて出来るのかな?と思っていましたけども、会社からは「数字の計算ができる営業が必要なんだ」と説得されて、今の部署で働いています。

それ自体は構わないのですけど、どうも仕事でカラオケに行かないと行けない時が多くなったんですよね。こういうのも営業の仕事なんで仕方ないと思っていましたけども、取引先の人が「下手だねぇ」と言うのでちょっと悔しくなってしまいました。

先輩からは「まぁ気にすんな。カラオケなんておまけみたいなもんだ」と言ってくれるんですけど、すごい悔しかったのでカラオケをうまくなってやろうと思って、ボイストレーニングの教室に通うことにしました。消費者金融で借りたお金を握りしめて、教室のドアを叩きました。

会社が歩合制ということもあって、消費者金融でお金を借りないとやっていけない時もあるので特に抵抗はありませんでした。これでカラオケをうまくなって、そして取引を成功させるんだ!という強い思いを持って教室に通うようにしました。

そして半年、消費者金融の返済も無事終わって教室を卒業してから、取引先の人たちとカラオケに行くことがありました。スナックなんですけど、そこでカラオケを歌ったのですが「すごい上手になったじゃない、どうしたの?」と言われたのです。ママからも「ホント人違いかと思った」と言われたくらいです。

おかげで取引先の人にも気に入られました。「カラオケだけで決めたわけじゃないけど、そうやって改善しようという姿勢が気に入った」ということでした。営業の本質っていうものを学んだ気がします。数字に強い営業ということでしたが、とりあえずこれで営業としてのキャリアのスタートは切れたと思っています。

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